佳作受賞作品「烈風の海」
【編集部寸評】
確かな画力と骨太な世界観が合わさった非常に読み応えのある素晴らしい作品でした。序盤の無骨で荒々しい人型機械がグロテスクでおどろおどろしい海獣に銛を突き立てる場面は勢いもあって非常に迫力を感じます。かと思えば、捕獲した海獣を捌く描写、料理を食べる描写なども細かく描かれていて作者のこだわりを感じられるのも素晴らしかったと思います。ただ、物語が途中で終わっていた点は残念です。序盤のインパクトが強く期待感が高まっていたので、クライマックスまで描ききっていれば評価はより高くなっていました。非常に可能性を感じる作品ですので、結末まで描きより良い作品になることを期待したいです。