佳作受賞作品「涙のヘルジャッジメント」
【編集部寸評】
キャラクター作りとギャグの魅せ方が秀逸な作品です。
一般的な『地獄』の定義を逆手に取り、読者の予想を覆すギミックからは、「読者を楽しませよう」という作者の気持ちが伝わってきました。
個性的な造形や口調を持つ神様をはじめ、登場キャラクター達は皆個性的で、読者視点キャラなどの役割分担もされており、テンポのよいギャグにも好感が持てます。絵柄や内容が「メテオ」の読者層に向いていたのも受賞ポイントです。
しかし、この作品の醍醐味が読者に伝わるまでかなりのページが割かれており、読み進めないと伝わらない構成になっています。
冒頭に読者を引きつけるページや、演出を工夫すると、作品の魅力がもっと伝わるでしょう。