COMICメテオ・COMICポラリス共にたくさんの作品が集まった、「第4回 メテオ・ポラリス彗星賞」。今回もなんと、準大賞が出ました! 全体のクオリティもとても高かったです。
そんな激戦を見事くぐり抜け、受賞に輝いた未来のスターの作品を大発表!
高校入学早々、挨拶を交わした相沢あいにひと目惚れしてしまった勇介。とりあえず、あいと話したいと思った勇介だったが、キッカケが掴めず、あいの後をつけてしまう。そんな勇介を友人の弘樹は「ストーカー」と突っ込むが、勇介にその自覚はナシ。すると、勇介に気づいていたあいが、なぜ自分の後をつけていたのか、直接聞いてきて……。
絵に味があり、作画のクオリティが非常に高かったです。ギャグにもセンスがあるので、今後が非常に楽しみです。ただ、全体的に描き込みすぎていて、見にくいところがあるので、もう少し抜くことを意識しましょう。白いところがあると不安になるかもしれませんが、キャラクターが沈んでしまうのは本末転倒です。少しずつ意識して変えていきましょう。
物語が全体的に丁寧に描かれており、絵も可愛く味があり、雰囲気もあります。ただ、丁寧に描かれている分、ページ数が多いので短くまとめられると、さらによくなるでしょう。また、背景の描き込みが少なく、全体的に白い印象があるので、しっかりと描き込みすることを意識するとともに、構図なども工夫しましょう。続きが読みたくなる作品でしたので、次回に期待しています。
絵が可愛らしく、テンポもよく、最後まで一気に読める作品でした。ただ、魔王と勇者という、ありがちなネタである以上、他の作品とは一線を画す、作者なりのアイデアを込めてほしかったです。また、登場人物が多いのに、うまくいかせていない点も残念です。ストーリーをまとめる巧さはあるので、まずは、他の作家さんと違う、自分自身の色を出すことを意識してみてください。
惹きつけられる魅力的な絵柄です。内容は流行の人外×少女ネタですが、もう少し人外っぽさを前面に出せる設定がほしかったです。テンポの悪さや、不必要なコマなど削れる部分も多いので、構成やストーリーにもうひと工夫できたら、さらに良くなります。また、しっかり描かれているところもありますが、全体的に白い印象を受けてしまう点も残念です。ベタを多めにしてみる等、画面作りの工夫でグッとよくなります。
第7回「メテオ・ポラリス彗星賞」で、数ある応募作品の中から特に注目を浴びたのは下記の3作品!
「第4回メテオ・ポラリス彗星賞」に、多数の作品をご応募いただきありがとうございます。描き手の熱意が伝わってくる作品が多く、編集部一同楽しく拝見させていただきました。 今回の新人賞は、全体的に思わず目を引く『設定』や、『キャラクター』、『ストーリー』など、『武器』になる要素が込められた作品が多い印象を受けました。一点でもどこか『突き抜けている作品』は、それだけで魅力的です。自分の『武器になる要素』とは何かを考え、今後も作品作りに励んでいただければと思います。
しかし一方で、自分がおもしろいと思っている『武器』を作品に取り入れたとしても、それが読者に伝わらなければ、魅力は活かされません。 今回投稿していただいた作品の多くは、『武器になる要素』はあるものの、それを『どう伝えるか』、または『作品の世界観にどう引き込むか』を意識していないため、読者を置いてけぼりにし、自分が楽しんでいるだけの作品になっているものもありました。 最後まで作品を読んでもらい『おもしろい』、『つまらない』、『感動した』と思ってもらうためには、自分がおもしろいと思っていることを『伝える工夫』も必要です。読者のことを意識するだけで、作品の『魅せ方』、『作り方』が変わってくるでしょう。
今回、とこみちさんの「ゆーあい」は、読者を意識した工夫に加え、独特の作風とテンポ、そして個性的なキャラクターのむずがゆい恋愛模様を活かした設定を武器に、見事、準大賞を受賞しました。作品を読み終わった後も、登場人物達のこれからを見てみたいと感じさせる作品なので、ぜひご一読ください。
次回「第5回メテオ・ポラリス彗星賞」の締め切りは、2015年1月末を予定しています。 みなさんのチャレンジ精神あふれる作品を心よりお待ちしています。